漫才「ZOO IN SPACE」
ヤス:バクバクです。
ミツ:バクバクですよー!天!上!天!下!唯我ミツコです!
ヤス:尊さを重視してます。動物園が好きなヤッサンと。
ミツ:クエえええええええええええええ!(要練習)ミツコです。
ヤス:サプライズ。突如鶴の鳴き声はサプライズ不可避だよ。
ミツ:クエえええええええええ…。(何かに引っかかってる)
ヤス:もう罠にかかった鶴は漫才終わるまでフライアウェイ(罠を外してあげる)
ミツ:うぉい!(肩パン)
ヤス:サプライズ
ミツ:宇宙飛行士になりたいぞ。
ヤス:ほー。宇宙に本当に行くことは出来ないけど宇宙飛行士になった気分は味わえるよ。ビコーズヂスイズマンザイ。
ミツ:じゃあ、私はロケット発射の実況アナをするから、ミツコは宇宙飛行士になって。
ヤス:(演じようとしたけど役割がなく)サプライズ
ミツ:さぁついにその時がやってきました。
ヤス:マイペース
ヤス:ネーミングがギリギリです
ミツ:この5年間で5回の発射に失敗しておりますがその莫大な損失は全て国家の予備費(よびひ)から補填されてきました。
ヤス:サプライズ。
ミツ:本当に挑戦されるんですか?
ヤス:おっと巻き込まれました。
ミツ:命がけの挑戦になるかと思いますが。
ヤス:無念に思いながら散っていった仲間の命を無駄にしない為に今日まで準備を重ねてきました。今回こそ絶対に宇宙に飛んでみたいと思います。
ミツ:しっかりとカメラに刻み込まれましたよ、ヤッサンの辞世の句。
ヤス:サプライズ!
ミツ:さぁカウント始まりました。10、9、8、7…。
ヤス:うわ。さすがに緊張してきた。
ミツ:6、5、4、
ヤス:死にたくない。死ねるもんか!この宇宙旅行には人類の未来の希望が詰まってるんだ!
ミツ:3、2、1…。発射!どーーーーーーん!
ヤス:やった。大成功だ!
ミツ:(ヤッサンに)今回の成功を誰に伝えたいですか?
ヤス:大失敗だよ!
ミツ:なんでです?
ヤス:ロケットの打ち上げに成功しても中の人を入れ忘れたらなーんにもなんないでしょ!
ミツ:何言ってるんですか?ちゃんと乗ってますよ。
ヤス:…ははーん。ミツコさんもロケットに乗っちゃったねぇ。
ミツ:こういうセキュリティの甘さが5回の失敗につながったんだと思いますがいかがでしょうか!
ヤス:体張り過ぎのジャーナリズム
ミツ:すみません。何事も形から入るタイプなもので…。
ヤス:どちらかと言えば形から飛び出ちゃってるんだけどね。
ミツ:(なんかニュースのジングル)ここで小さなほっこりするニュース。
ヤス:ちょうどほっこりしたかったところだ。
ミツ:侵入してるのは私だけじゃありませーん!
ヤス:サプライズ不可避、いや可避。
ミツ:ジャーン。トラさんでーす!
ヤス:やはり不可避。さすがに渥美清さんが侵入してたらサプライズ不可避ですー。
ミツ:そのトラさんじゃないですよ。言い間違えました。寅さんじゃなくてトラでーす!
ヤス:辞世の句が間に合わないよ。
ミツ:どうしましょう!私出刃包丁しか持ってないですよ!
ヤス:トラフグだったらよかったね!
ミツ:扉を打ち破った!
ヤス:美味しくないからどっかいけ!…って可愛い(激萌え)ええええ。子猫ジャーン。いやあああ可愛いいいいい。
ミツ:何をとろけてるんですか。侵入者ですよ。明確な法律違反ですよ!
ヤス:こいつは裁けないだろー。
ミツ:3枚に?
ヤス:出刃包丁はしまってください。えー宇宙食でもいいのかなー。あー食べてるー。美味しそうに食べてるー。どうしよー可愛いー。名前なんにしよー。
ミツ:ベンガルさんは?
ヤス:ややこしいなぁ。まぁいいか。ベンガルさん憐みの令を言い渡しまーす。
ミツ:こうして宇宙での任務をベンガルさんとともにして3年がたった。三年後。
ヤス:こんなにデカくなるのかー!
ミツ:絶体絶命だー。
ヤス:このままじゃ食べられちゃう!
ミツ:ヤッサン!脱出ボタンを押さないと…。
ヤス:でもそんなことしたら私とミツコさんは助かるけどベンガルさんは…。
ミツ:そんなこと言ってもこのままじゃ食べられちゃうよ!
ヤス:あーどうしよう!(脱出ボタンに手を置いて)
ミツ:ピカー!チャリチャリチャリーん!
ヤス:こ、神々しい!
ミツ:(恍惚)鶴です。
ヤス:あの時助けた鶴ですか?
ミツ:脱出ボタンから手を外しなさい。
ヤス:でも相手はトラですけど大丈夫なの?
ミツ:鶴には必殺技があるんです。
ヤス:なんですか?
ミツ:鶴の一声
ヤス:脱出します!
ミツ:さよならバイバイ!(鶴の声)
おしまい