bakubakumanzai’s blog

劇団コバヤシライタ所属の漫才コンビです。

漫才「ラムネ」ver.1

ヤス:(間)BAKUBAKUです。

ミツ:BAKUBAKUですよー!

ヤス:元気がいいでしょ。元気なんです。この小学生の心を忘れてなさそうなミツコさんと。

ミツ:小学生に通報されたことのあるヤッサンです!よろしくお願いしまーすー

ヤス:ないよ。通報されたことはないよ。でも小学生ってずっと楽しそうだよねー。学校の帰り道すら楽しそうだもんねー。

ミツ:わー(小学生の帰宅風に走ってやっさんの前を通る、ここから通学路のようなコント風)

ヤス:意味もなく走るもんね(テクテク歩く)

ミツ:(立ち止まって何か見つける。やっさんとぶつかりそうになる)

ヤス:そして意味もなく止まるよね。

ミツ:あー!(拾って)注射針見つけた!

ヤス:あ!拾っちゃだめ!

ミツ:あ、これお婆さんの?

ヤス:お兄さんだよー?お婆さんとお兄さんは松山市駅横河原駅くらい遠いよー?

ミツ:この注射器ってオジサンのー?

ヤス:なぜ田窪くらいで降りたのか分からないけどそういうものは拾ったらダメだよ!

ミツ:じゃあこの透明な袋に入ったカラフルなラムネもー?

ヤス:注射器と一緒に落ちてる以上それは確実にラムネじゃないね。今すぐ警察に。

ミツ:あ!よく見たらこれ注射器じゃない!小さなオジサンだ!

ヤス:どうやったら間違うんだよ(受け取る)ほんとだー。なんだこれ小さいオジサンだー。

ミツ:戸惑ってるねー。

ヤス:私もねー。どこのどなたか知りませんがお引き取りください。

ミツ:あ、待って!この人ラムネを食べようとしてるよ!

ヤス:え!ダメだよ。この人完全にいけないものに手を出しちゃってるじゃん!

ミツ:ラムネ依存症ってこと?

ヤス:そんな難しい言葉小学生なのによく知ってるね。

ミツ:ラムネホリックの小さいオジサンマジワロタ

ヤス:テンションは上がらないよ

ミツ:うわーなんかラムオもテンション上がってる!

ヤス:小さいオジサンに名前をつけるなら先に言ってもらえるかな。

ミツ:すごい!全然瞬きしない!汗びっしょりでずっと笑ってる!

ヤス:いいかい。君は絶対に手を出したらいけないんだよ。

ミツ:あ、普通になった。

ヤス:小さいから抜けるのも早いのかな

ミツ:あ、新しいラムネを食べようとしてる!

ヤス:次が欲しくなるのも早いなぁ

ミツ:何かラムネに書いてあるよ!ギャ…ン…ブ…?

ヤス:ギャンブルって書いてるね。

ミツ:うわーラムオがテンション上がってきたー!

ヤス:あー。

ミツ:三回連続で激アツ外すとかありえないってどういう意味?

ヤス:友達に生活費を借金してそのお金を突っ込むって意味だね。

ミツ:「これはオカルトじゃなくて理論だから」とも言ってるよ!

ヤス:自分のことを美しい白鳥だと思ってる詐欺に騙されたカッコウのカモだよ。

ミツ:「でもまぁなんだかんだ収支ではギリトントンだから」ってのは?

ヤス:「こんなところ二度と来る!」って言ってるんだよ。いいかい。君は絶対に手を出したらいけないよ。

ミツ:あ、普通になった。

ヤス:あーよかった。

ミツ:新しいラムネに手を出した!

ヤス:もー辞めさせようよー。

ミツ:次のには、ア…ル…コ…

ヤス:アルコールだね。いろんな依存症になるラムネなんだね、これ。

ミツ:あ!ラムオが元気になってきたー!

ヤス:あー。

ミツ:「お酒飲めないの?半分損してるわー」って!

ヤス:こういう人が飲めない人にウザ絡みするからその飲めない人が半分損しちゃってるんだけどね。

ミツ:「酒は慣れだ。飲めば強くなる!」って言ってるよ!

ヤス:魚を陸にあげたら肺呼吸どころか足が生えて歩き出すと思ってるタイプだからそっと距離を取ろうね。

ミツ:あ、普通になった。

ヤス:いいかい。君は絶対に手を出したらいけないとまでは言わないから二十歳になったら適度にね。

ミツ:あ、新しいラムネに手を出した!

ヤス:僕たちは一体何を見せられてるんだろうか。

ミツ:次のラムネにはスマホって書いてある!

ヤス:あー意外とあれも重度になると大変らしいね。

ミツ:うわー!ラムオがー!

ヤス:不憫で仕方ないよー。

ミツ:めっちゃ健康的になってるー!

ヤス:え?あ、ホントだ!なんで。

ミツ:スマホを何台も並べてゲームしてるよ!

ヤス:めっちゃ重度の依存症じゃん。なんで…ってPokémon GOだ!

ミツ:スマホを持って歩き回ってるね!

ヤス:Pokémon GOとドラクエウォークとイングレスは健康にならざるを得ないんだよ。

ミツ:あ、普通になった。

ヤス:この場合、普通ってなんなんだろうか。

ミツ:大量のスマホを見てドン引きしてる

ヤス:でしょうなぁ。いいかい。君は絶対に手を出し…

ミツ:あ!スマホを食べ始めた!

ヤス:イカれ野郎だなぁ、おい。

ミツ:どうやらあのスマホもラムネだったらしいね!

ヤス:ラムネを何個も抱えて歩き回ってポケモン探索してたのか、ヤバすぎるな。

ミツ:ある意味ラムネの効力かもね!

ヤス:ややこし…くなくストレートに黒いよ。

ミツ:でもラムオ(持ち上げて少ししてかじる)…ラムネだー!

ヤス:えー!(ドン引き)

ミツ:ラムネだー(黙々と食べる)

ヤス:ラムネだもんね?

ミツ:ラムネだー(チラッとやっさんを見たりしながら)

ヤス:小学生の心を持ったミツコさんがラムネを食べてるだけだもんね。ちっともグロテスクじゃないよね。

ミツ:ラムオのラムネだー(なるべくリアルに)

ヤス:そうそう。動物ビスケットを食べてるようなもんだから。

ミツ:ある意味ラム肉だー(食べ終わる)

ヤス:あーちょっと挫けそう。

ミツ:(食べ終わって)じゃあヤッサンが小学校の先生をして。私が転校生をするから

ヤス:無理無理無理。ここまでの話は全てフィクションです!おしまい!

ミツ:さよならバイバイ!

 

おしまい