bakubakumanzai’s blog

劇団コバヤシライタ所属の漫才コンビです。

「爆発家族」

 

 

ヤス:バクバクです。

ミツ:バクバクですよー。

ヤス:この野に咲く花のような素朴さと美しさを持ったミツコさんと。

ミツ:トーテムポールに存在感が負けているヤッサンの2人で漫才やっていきまーす。

ヤス:ただただ傷つきました。

ミツ:何気ない日常がどれだけ幸せかが分かる作品が大好物です…

ヤス:あ、最近ツイッターで流行ったやつね。

ミツ:爆発家族

ヤス:流行りに意地でも乗っからないスタイルだね。何それ万引き家族じゃなくて。

ミツ:私が作ったからね。

ヤス:じゃあ私たちに知る手段がないよ。

ミツ:あー。100日後に死ぬワニの方ねー。テーマ曲を虎舞竜が歌ったやつ。

ヤス:手元で微妙にバットの芯を外してくるなぁ。なんでもないようなことが幸せだったと思うような話だけどもテーマ曲はいきものがかりですよ。でもあの100日後に死ぬワニの面白さってさ。100日後にかわいそうだけど死んじゃうってところにエモさがあると思うんだよ。

ミツ:(イノセントな目で)…え?

ヤス:じゃあ。あのさ。例えばちょっと考えて欲しいんだけど。ここに何気ない核家族の家があります。

ミツ:はい。

ヤス:家の中で色々日常があるよね。

ミツ:…日常ね。

ヤス:想像の話だから。あるんだよ。

ミツ:カラスミを干すことに執着を燃やしたり、ゲームギアの電池が切れる速さに悶絶したり、トーテムポールを大量に作ったり?

ヤス:日常が独特。まぁそんなこんなみたいな映像が15分あるとするね。それを見てさ。どう?

ミツ:え…。時間返せって思う。

ヤス:だよなー。

ミツ:だって普通に生活してるだけの映像でしょ?何にもないんでしょ?

ヤス:そう。どこにでもいる核家族の生活を見せられてるだけ。

ミツ:カラスミが消炭になったり、ゲームギアがマグマのように熱くなったり、トーテムポールが喋り出したりとかもないんでしょ?

ヤス:日常が独特なら非日常も独特。ないよ。そんな展開はないの。じゃあさ。もしこの家に確実に家がひとつ吹っ飛ぶ時限爆弾がセットされてたらどう?

ミツ:ええ!

ヤス:タイマーは15分。15分後にこの家は確実に吹っ飛びます。

ミツ:うわあ。

ヤス:その上でこの核家族の映像ってどうなる?

ミツ:さっきと変わらな…いや…違う…エモい

ヤス:ね?さっきまで時間返せって思ってた何気ない核家族の日常も少し後に爆発してなくなってしまうと思うと突然エモいストーリーになるでしょ?

ミツ:うわあああ。エモい!エモエモのエルモおおおおおおお。

ヤス:すごいでしょ?

ミツ:絶対にその核家族を助けてみせる!

ヤス:漫才の神様が二度見したと思うよ。

ミツ:とにかく爆弾が仕込まれていることを伝えないと!

ヤス:今から家族を助けるそうです。多少責任を感じてるので乗っかります。そうだね。避難さえすれば命は助かるね。

ミツ:ヤッサン二階にいるお母さんに爆弾があることを教えてあげて!

ヤス:オッケ。お母さん!どこの誰かも知らないですがとにかく家から離れてください!

ミツ:だけどお母さんはカラスミを作ってる時は情緒がアレになるのでした。

ヤス:カラスミを作ってる時は話しかけないで!って言ってるでしょ!もう何回言ったらわかるの!もういっつもいっつも同じ毎日…

ミツ:そして無慈悲な過剰攻撃。

ヤス:おりゃー!おりゃー!(何かを投げつける)

ミツ:降り注ぐは大量のトーテムポール。

ヤス:うわぁ大量のトーテムポールが降ってくるよ。このままだと爆発する前に死んじゃう!ガチャガチャ。あー玄関は鍵がかかってる…。じゃあ…。

ミツ:ここでヤッサンの目にうつるは今まさに舞い散るトーテムポール!

ヤス:そうか!トーテムポールで…。窓ガラスガチャーン!ここが子供部屋か!ガチャ!今すぐ逃げましょう。

ミツ:(無視)

ヤス:(イヤホンを外しながら)今どきゲームギアで遊んでて友達出来るかい?

ミツ:もうお父さん!部屋に入る時はノックしてって言ったでしょ!え?お父さんじゃない。

ヤス:教科書に載るほどのスムーズなノリツッコミのとこ悪いけどもお父さんじゃないよ。

ミツ:お父さんおかしいなぁ。もうそろそろ仕事から帰ってくる時間なのに。(イヤホンを付けようとする)

ヤス:へい、呑気呑気。こっちが言うのもなんだけど目の前に知らないおじさんがいるのにゲームギアしてる場合じゃないよ!

ミツ:(嘘みたいに下手な二度見)なんですか?ここ私の部屋ですよ?

ヤス:今までどうやって生きてきたんだよ。

ミツ:トーテムポールが喋った!

ヤス:喋ってるのはこっちだ。とにかくね。この家から逃げよう。

ミツ:ていうか静かにしてくださいよ。お母さんがカラスミを作ってる時は大きな声を出すと暴れ狂うんですよ。

ヤス:それはごめん。もうお母さんはトーテムポールを投げ散らかしてるから。でもカラスミが消炭になってしまう前に避難しよう。単刀直入に言うけどこの家はね。あと少しで爆発します!

ミツ:…それ逆の立場になってくださいよ。あなた。いきなり家に乗り込んできた人にこの家爆発しますって言われたらどうします?

ヤス:…警察呼んじゃう。

ミツ:ここでお父さんが帰ってくる!

ヤス:どうしたんだ、騒がしい。ん?誰だ君は?

ミツ:鋭い観察眼!

ヤス:その手に持ってるトーテムポールで窓ガラスを割ったんですね。えーと。警察に一緒にいきましょうね。

ミツ:ヤッサンをあくまで任意で署まで同行させるのかと思ったら!

ヤス:(思ったらに軽く動揺する)君は残念ながらここに残ってもらうよ(縛る動作)

ミツ:なんだこの超展開!

ヤス:なんでか知らないけど君は多くのことを知りすぎてる。このまま犯人を疑われながら爆発に巻き込まれてくれ。

ミツ:まさかの黒幕

ヤス:ゲームギアは電池が切れるのが早いからなぁ。あと15分もして電池が切れたらあのゲームギアは家ごとドカン。

ミツ:まさか!ゲームギアが…

ヤス:まぁそのことを知っているのは君と僕だけだ。カラスミと一緒に消炭になってくれ。

ミツ:なんと!極悪!このまま悪がはびこる世の中になってしまうのか!

ヤス:そろそろ時間だな。…あれ?爆発しないぞ…。なんでだ。(ドアを開ける)

ミツ:(イヤホンを外しながら)あ、お父さんあの変な人は警察に連れて行ってくれた?

ヤス:あぁ。でも…なんで…。

ミツ:あのね。このゲームギアってすぐ電池が切れるからさ!メルカリでACアダプタを買ったんだよ!これでコンセントがついてる限りはずっとゲームが出来るんだ!

ヤス:そうなんだ…。そうなんだ…。

ミツ:お父さん。今日もお仕事お疲れ様!お母さんは相変わらずちょっと不安定だけど。私、お父さんとお母さんの子供で本当に幸せだよ。

ヤス:(少し崩れる)そうか…。お父さん。少し仕事で疲れてたみたいだ。

ミツ:お父さんもソニックするめっちゃ楽しいよ!(お父さんに近づく)あ、コンセント抜けた。

ヤス&ミツ:どおおおおおおおおおおおおん!

ミツ:と言う話なんだけど何気ない日常がどれだけ幸せか伝わった?

ヤス:私は一体1人何役しないといけないんだろうって思ったよ。

ミツ:主題歌は虎舞竜にします。

ヤス:ロード15章を作ってもらおう。もうおしまい!

ミツ:さよならバイバイ!



漫才「ZOO IN SPACE」

ヤス:バクバクです。

ミツ:バクバクですよー!天!上!天!下!唯我ミツコです!

ヤス:尊さを重視してます。動物園が好きなヤッサンと。

ミツ:クエえええええええええええええ!(要練習)ミツコです。

ヤス:サプライズ。突如鶴の鳴き声はサプライズ不可避だよ。

ミツ:クエえええええええええ…。(何かに引っかかってる)

ヤス:もう罠にかかった鶴は漫才終わるまでフライアウェイ(罠を外してあげる)

ミツ:うぉい!(肩パン)

ヤス:サプライズ

ミツ:宇宙飛行士になりたいぞ。

ヤス:ほー。宇宙に本当に行くことは出来ないけど宇宙飛行士になった気分は味わえるよ。ビコーズヂスイズマンザイ。

ミツ:じゃあ、私はロケット発射の実況アナをするから、ミツコは宇宙飛行士になって。

ヤス:(演じようとしたけど役割がなく)サプライズ

ミツ:さぁついにその時がやってきました。

ヤス:マイペース

ミツ:こちら愛媛県初の有人ロケット「デンエバー」は

ヤス:ネーミングがギリギリです

ミツ:この5年間で5回の発射に失敗しておりますがその莫大な損失は全て国家の予備費(よびひ)から補填されてきました。

ヤス:サプライズ。

ミツ:本当に挑戦されるんですか?

ヤス:おっと巻き込まれました。

ミツ:命がけの挑戦になるかと思いますが。

ヤス:無念に思いながら散っていった仲間の命を無駄にしない為に今日まで準備を重ねてきました。今回こそ絶対に宇宙に飛んでみたいと思います。

ミツ:しっかりとカメラに刻み込まれましたよ、ヤッサンの辞世の句。

ヤス:サプライズ!

ミツ:さぁカウント始まりました。10、9、8、7…。

ヤス:うわ。さすがに緊張してきた。

ミツ:6、5、4、

ヤス:死にたくない。死ねるもんか!この宇宙旅行には人類の未来の希望が詰まってるんだ!

ミツ:3、2、1…。発射!どーーーーーーん!

ヤス:やった。大成功だ!

ミツ:(ヤッサンに)今回の成功を誰に伝えたいですか?

ヤス:大失敗だよ!

ミツ:なんでです?

ヤス:ロケットの打ち上げに成功しても中の人を入れ忘れたらなーんにもなんないでしょ!

ミツ:何言ってるんですか?ちゃんと乗ってますよ。

ヤス:…ははーん。ミツコさんもロケットに乗っちゃったねぇ。

ミツ:こういうセキュリティの甘さが5回の失敗につながったんだと思いますがいかがでしょうか!

ヤス:体張り過ぎのジャーナリズム

ミツ:すみません。何事も形から入るタイプなもので…。

ヤス:どちらかと言えば形から飛び出ちゃってるんだけどね。

ミツ:(なんかニュースのジングル)ここで小さなほっこりするニュース。

ヤス:ちょうどほっこりしたかったところだ。

ミツ:侵入してるのは私だけじゃありませーん!

ヤス:サプライズ不可避、いや可避。

ミツ:ジャーン。トラさんでーす!

ヤス:やはり不可避。さすがに渥美清さんが侵入してたらサプライズ不可避ですー。

ミツ:そのトラさんじゃないですよ。言い間違えました。寅さんじゃなくてトラでーす!

ヤス:辞世の句が間に合わないよ。

ミツ:どうしましょう!私出刃包丁しか持ってないですよ!

ヤス:トラフグだったらよかったね!

ミツ:扉を打ち破った!

ヤス:美味しくないからどっかいけ!…って可愛い(激萌え)ええええ。子猫ジャーン。いやあああ可愛いいいいい。

ミツ:何をとろけてるんですか。侵入者ですよ。明確な法律違反ですよ!

ヤス:こいつは裁けないだろー。

ミツ:3枚に?

ヤス:出刃包丁はしまってください。えー宇宙食でもいいのかなー。あー食べてるー。美味しそうに食べてるー。どうしよー可愛いー。名前なんにしよー。

ミツ:ベンガルさんは?

ヤス:ややこしいなぁ。まぁいいか。ベンガルさん憐みの令を言い渡しまーす。

ミツ:こうして宇宙での任務をベンガルさんとともにして3年がたった。三年後。

ヤス:こんなにデカくなるのかー!

ミツ:絶体絶命だー。

ヤス:このままじゃ食べられちゃう!

ミツ:ヤッサン!脱出ボタンを押さないと…。

ヤス:でもそんなことしたら私とミツコさんは助かるけどベンガルさんは…。

ミツ:そんなこと言ってもこのままじゃ食べられちゃうよ!

ヤス:あーどうしよう!(脱出ボタンに手を置いて)

ミツ:ピカー!チャリチャリチャリーん!

ヤス:こ、神々しい!

ミツ:(恍惚)鶴です。

ヤス:あの時助けた鶴ですか?

ミツ:脱出ボタンから手を外しなさい。

ヤス:でも相手はトラですけど大丈夫なの?

ミツ:鶴には必殺技があるんです。

ヤス:なんですか?

ミツ:鶴の一声

ヤス:脱出します!

ミツ:さよならバイバイ!(鶴の声)

おしまい

漫才「ラムネ」ver.1

ヤス:(間)BAKUBAKUです。

ミツ:BAKUBAKUですよー!

ヤス:元気がいいでしょ。元気なんです。この小学生の心を忘れてなさそうなミツコさんと。

ミツ:小学生に通報されたことのあるヤッサンです!よろしくお願いしまーすー

ヤス:ないよ。通報されたことはないよ。でも小学生ってずっと楽しそうだよねー。学校の帰り道すら楽しそうだもんねー。

ミツ:わー(小学生の帰宅風に走ってやっさんの前を通る、ここから通学路のようなコント風)

ヤス:意味もなく走るもんね(テクテク歩く)

ミツ:(立ち止まって何か見つける。やっさんとぶつかりそうになる)

ヤス:そして意味もなく止まるよね。

ミツ:あー!(拾って)注射針見つけた!

ヤス:あ!拾っちゃだめ!

ミツ:あ、これお婆さんの?

ヤス:お兄さんだよー?お婆さんとお兄さんは松山市駅横河原駅くらい遠いよー?

ミツ:この注射器ってオジサンのー?

ヤス:なぜ田窪くらいで降りたのか分からないけどそういうものは拾ったらダメだよ!

ミツ:じゃあこの透明な袋に入ったカラフルなラムネもー?

ヤス:注射器と一緒に落ちてる以上それは確実にラムネじゃないね。今すぐ警察に。

ミツ:あ!よく見たらこれ注射器じゃない!小さなオジサンだ!

ヤス:どうやったら間違うんだよ(受け取る)ほんとだー。なんだこれ小さいオジサンだー。

ミツ:戸惑ってるねー。

ヤス:私もねー。どこのどなたか知りませんがお引き取りください。

ミツ:あ、待って!この人ラムネを食べようとしてるよ!

ヤス:え!ダメだよ。この人完全にいけないものに手を出しちゃってるじゃん!

ミツ:ラムネ依存症ってこと?

ヤス:そんな難しい言葉小学生なのによく知ってるね。

ミツ:ラムネホリックの小さいオジサンマジワロタ

ヤス:テンションは上がらないよ

ミツ:うわーなんかラムオもテンション上がってる!

ヤス:小さいオジサンに名前をつけるなら先に言ってもらえるかな。

ミツ:すごい!全然瞬きしない!汗びっしょりでずっと笑ってる!

ヤス:いいかい。君は絶対に手を出したらいけないんだよ。

ミツ:あ、普通になった。

ヤス:小さいから抜けるのも早いのかな

ミツ:あ、新しいラムネを食べようとしてる!

ヤス:次が欲しくなるのも早いなぁ

ミツ:何かラムネに書いてあるよ!ギャ…ン…ブ…?

ヤス:ギャンブルって書いてるね。

ミツ:うわーラムオがテンション上がってきたー!

ヤス:あー。

ミツ:三回連続で激アツ外すとかありえないってどういう意味?

ヤス:友達に生活費を借金してそのお金を突っ込むって意味だね。

ミツ:「これはオカルトじゃなくて理論だから」とも言ってるよ!

ヤス:自分のことを美しい白鳥だと思ってる詐欺に騙されたカッコウのカモだよ。

ミツ:「でもまぁなんだかんだ収支ではギリトントンだから」ってのは?

ヤス:「こんなところ二度と来る!」って言ってるんだよ。いいかい。君は絶対に手を出したらいけないよ。

ミツ:あ、普通になった。

ヤス:あーよかった。

ミツ:新しいラムネに手を出した!

ヤス:もー辞めさせようよー。

ミツ:次のには、ア…ル…コ…

ヤス:アルコールだね。いろんな依存症になるラムネなんだね、これ。

ミツ:あ!ラムオが元気になってきたー!

ヤス:あー。

ミツ:「お酒飲めないの?半分損してるわー」って!

ヤス:こういう人が飲めない人にウザ絡みするからその飲めない人が半分損しちゃってるんだけどね。

ミツ:「酒は慣れだ。飲めば強くなる!」って言ってるよ!

ヤス:魚を陸にあげたら肺呼吸どころか足が生えて歩き出すと思ってるタイプだからそっと距離を取ろうね。

ミツ:あ、普通になった。

ヤス:いいかい。君は絶対に手を出したらいけないとまでは言わないから二十歳になったら適度にね。

ミツ:あ、新しいラムネに手を出した!

ヤス:僕たちは一体何を見せられてるんだろうか。

ミツ:次のラムネにはスマホって書いてある!

ヤス:あー意外とあれも重度になると大変らしいね。

ミツ:うわー!ラムオがー!

ヤス:不憫で仕方ないよー。

ミツ:めっちゃ健康的になってるー!

ヤス:え?あ、ホントだ!なんで。

ミツ:スマホを何台も並べてゲームしてるよ!

ヤス:めっちゃ重度の依存症じゃん。なんで…ってPokémon GOだ!

ミツ:スマホを持って歩き回ってるね!

ヤス:Pokémon GOとドラクエウォークとイングレスは健康にならざるを得ないんだよ。

ミツ:あ、普通になった。

ヤス:この場合、普通ってなんなんだろうか。

ミツ:大量のスマホを見てドン引きしてる

ヤス:でしょうなぁ。いいかい。君は絶対に手を出し…

ミツ:あ!スマホを食べ始めた!

ヤス:イカれ野郎だなぁ、おい。

ミツ:どうやらあのスマホもラムネだったらしいね!

ヤス:ラムネを何個も抱えて歩き回ってポケモン探索してたのか、ヤバすぎるな。

ミツ:ある意味ラムネの効力かもね!

ヤス:ややこし…くなくストレートに黒いよ。

ミツ:でもラムオ(持ち上げて少ししてかじる)…ラムネだー!

ヤス:えー!(ドン引き)

ミツ:ラムネだー(黙々と食べる)

ヤス:ラムネだもんね?

ミツ:ラムネだー(チラッとやっさんを見たりしながら)

ヤス:小学生の心を持ったミツコさんがラムネを食べてるだけだもんね。ちっともグロテスクじゃないよね。

ミツ:ラムオのラムネだー(なるべくリアルに)

ヤス:そうそう。動物ビスケットを食べてるようなもんだから。

ミツ:ある意味ラム肉だー(食べ終わる)

ヤス:あーちょっと挫けそう。

ミツ:(食べ終わって)じゃあヤッサンが小学校の先生をして。私が転校生をするから

ヤス:無理無理無理。ここまでの話は全てフィクションです!おしまい!

ミツ:さよならバイバイ!

 

おしまい



漫才とコントの違い

どうもヤッサンです。

 

BAKUBAKUを結成して1ヶ月が経ちました。

とにかく毎週時間を作ってネタを書いて、読んでみて、プロの台本を読んでみたり、最近あった面白いことを話したりと試せることはなんでも試しています。

 

なんだか最近分かったのは漫才を作るのって会話を作ることなんだなってこと。

そういう意味ではコントよりも演劇に近いのかもしれません。

そりゃどんな芸能も台本があるんですけど、コントは「この人たちはどんなことをするんだろう」と観客に思わせていいんです。

でもそれを漫才でしてしまうと突然嘘っぽくなっちゃうんだなってことが分かってきました。

漫才は「この人たちはこれからどうなるんだろう」って思わせるほうがいいんだ、と。

 

お腹いっぱいにバクバク食べるような無邪気な2人が楽しそうにする漫才をしたいし、はやく皆さんの前で漫才が出来る様に頑張りたいと思いますので応援よろしくお願いします。

 

ときどきブログで未完成の漫才の台本もアップしますのでそちらの方もよろしくお願いします。

 

ヤッサン

漫才「カランコロン」ver.2

ヤス:(ちょっと間)BAKUBAKUです。

ミツ:BAKUBAKUですよー!

ヤス:元気がいいでしょ。元気なんです。

ミツ:ブックオフで「いらっしゃいませー、こんにちはー!」と言うのが日課です!

ヤス:今すぐやめてください。店員たちがかわいそうすぎます。

ミツ:ででん!(神様のポーズ)

ヤス:お!それが出たってことは何かお願いがあるんだね!私、ミツコさんに憑依する神様の言うことはなんだって聞いちゃうからさ!

ミツ:遺産をめぐる・・・ドロドロの漫才が・・・やりたい・・・!

ヤス:神様使わなくても全然叶えてあげるよ。漫才やりにきたんだよ?そんなことお茶の子さいさいだよ。え?遺産をめぐるドロドロの漫才なの?

ミツ:その通り・・・!もともと仲良かったのに骨肉の争いになるやつが・・・食べたい・・・!

ヤス:食べ物じゃないけどね。ミツコさんがそれをやって心から笑えるならやってみようか。

ミツ:hey!やっさんありがとう!器用貧乏!here we go!単細胞!デクノボウ!

ヤス:なんでラップでディスられたか分からないけどやってみようか。あれ?ポケットの中に!遺産をめぐるドロドロの漫才の設定が書かれた紙が!

ミツ:すごい!まるで最初からこの漫才をすることが分かっていたかのように!!

ヤス:漫才最大の闇にこんな序盤に土足で上がり込まないでよ!じゃあまず設定ね。私が財産を残して先立たれた夫をやるから、ミツコさんは三姉妹の次女をやってもらってもいい?

ミツ:・・・(プルプル)なんで次女・・・・!長女が・・・やりたい・・・!

ヤス:そうは言っても

ミツ:やりたい・・・!

ヤス:いや、絶対長女はやめたほうがいいよ。

ミツ:やりたい・・・!(泣きそう)

ヤス:いや、長女マジで後悔するって

ミツ:ででん

ヤス:長女やりたいの?

ミツ:うむ・・・!長女以外は・・・!長女以外は・・・!(やりたくない)

ヤス:マジかぁ。じゃあ長女ね。私は財産を残して先立たれた夫とそれ以外を全部やるね。

ミツ:うむ!

ヤス:じゃあ始めるけど、まずこの話は長女が事故で死んでしまうところから始まるんだけど。

ミツ:こらー!

ヤス:だから言ったじゃんか!

ミツ:じゃあ、お前はー!お前はー!

ヤス:私は先立たれた長女の旦那とそれ以外をやるよ。漫才というより落語だよ、もう!

ミツ:すみません…。気が狂っておりました。

ヤス:すみません。こう言ってるんで許してやってください。ちょっとみなさん少しだけ時間を巻き戻させてください。頼みますよ、ホントに。

ミツ:ででん!(神様のポーズ)

ヤス:お!それが出たってことは何かお願いがあるんだね!私、ミツコさんに憑依する神様の言うことはなんだって聞いちゃうからさ!

ミツ:やっぱりカフェでクレームを上手く対応する漫才をやりたい。

ヤス:巻き戻しまくったね!何?カフェでクレームをうまく対応する漫才をやりたいの?

ミツ:やりたい・・・!やらせろ・・・!ダメか・・・!?

ヤス:最高だよ。何せ最初に「遺産をめぐるドロドロの漫才がやりたい」とかっていうデットボールギリギリのビーンボール見せられてるからね。そんな漫才みたいな漫才絶好のストライクだよ。

ミツ:よし!じゃあ。私がクレームを言うから上手くやってくだされ。

ヤス:やりたいって言ったのに私は店員側なのね。あとなんで侍?

ミツ:(無視)うわー!突然カフェでクレームをうまく対応する漫才のセリフが頭の中に溢れてくるー。今思いついたはずなのにー!

ヤス:やめてよ漫才なんだから!仕方ないよ、漫才なんだから!

ミツ:さっきの遺産をめぐるドロドロの漫才ではこなかったのに!

ヤス:そりゃセリフがないからだよ!いいからやるよ。

ミツ:カランコローン。どうなってるんだこの店はクレームを言いたくなってきた!

ヤス:やりたいと言った割には下手すぎだろ!

ミツ:どうも、クレームを言いたい割には言ったことないからよく分からない侍です。

ヤス:あ!侍!いやいや、クレーム言ったことないなら先に言ってよ。あのね、基本的に入ってそうそうクレームなんて出てこないんだよ。とりあえず最初は座ってお茶を飲んで何か文句を言いたくなってからの方がいいんじゃない?

ミツ:成歩堂龍一!意義あり!

ヤス:どっちだよややこしいったらないな。

ミツ:(お茶を飲んで優雅にする仕草)んん?何だこれは!カランコローン!

ヤス:どっからその音が出てるの!それ入店音だよ。

ミツ:え・・・!じゃあ・・・!なんて言えば・・・!

ヤス:「ちょっと、すみませーん」とかでいいよ。

ミツ:なるほど。申し訳ありません。気が狂ってました。

ヤス:すみません。こう言ってるんで許してやってください。

ミツ:(お茶を飲んで優雅にする仕草)んん?何だこれは!ちょっとすみませーん!

ヤス:あ、はーい。

ミツ:あ、いや、その、この、コーヒーは、その、あ、やっぱいいです。フフッ。

ヤス:ヘタクソ!

ミツ:クレームを言ったことない侍と申す!

ヤス:よくやろうとしたなぁ。そこはリアルにミツコさんを出さなくていいんだよ。漫才なんだから。

ミツ:わー!突然カフェでクレームを言うセリフが頭の中に溢れてくるー。今思いついたはずなのにー!

ヤス:漫才の神様、どうかこの漫才だけはみないでください!

ミツ:(お茶を飲んで優雅にする仕草)んん?何だこれは!ちょっとすみませーん!

ヤス:あ、はーい。

ミツ:すみませんけど店員さん呼んでもらえますか?

ヤス:私が店員だよ!

ミツ:(お茶を飲んで優雅にする仕草)んん?何だこれは!ちょっとすみませーん!

ヤス:あ、はーい。

ミツ:どう言うつもりですか!?このコーヒーとコーヒーカップは!

ヤス:はぁ。

ミツ:こんな熱いコーヒーをコーヒーカップに入れて出すなんてこの店はどうなってるんですか!危うくこのコーヒーカップに入ったコーヒーで火傷しそうになったじゃないですか!

ヤス:あぁすみません…。

ミツ:今すぐそこまで熱くなくてそれでいてヌルくないコーヒーを作り直してコーヒーカップに入れて持ってきてください!

ヤス:すみません。すぐお持ちします。(コーヒーを受け取り厨房に行こうとする)

ミツ:カランコローン

ヤス:外には出ないよ!

ミツ:(お茶を飲んで優雅にする仕草)んん?何だこれは!ちょっとすみませーん!

ヤス:あ、はーい。

ミツ:君、どう言うつもりよ!店長の顔を忘れるなんて!

ヤス:店長がここに座っちゃってた!研修中だったのかなー?

ミツ:(お茶を飲んで優雅にする仕草)んん?何だこれは!ちょっとすみませーん!

ヤス:あ、はーい。

ミツ:すみませんけど店員さんを

ヤス:店員です。同じボケはご法度。

ミツ:危うく拙者、浪人になるところでした。ドッ ワハハ(セルフ観客の笑い声)

ヤス:奥様は魔女

ミツ:(無視)(お茶を飲んで優雅にする仕草)んん?何だこれは!ちょっとすみませーん!

ヤス:あ、はーい。

ミツ:ちょっとどう言うつもりですかこのコーヒーとコーヒーカップは!

ヤス:あぁすみません。

ミツ:今すぐ新しいコーヒーをコーヒーカップに入れて持ってきてください!

ヤス:はい!すぐお持ちします!

ミツ:言ってやった言ってやった言ってやったぞー(なんか変なノリ)

ヤス:はい、お待たせしました。

ミツ:(お茶を飲んで優雅にする仕草)んん?何だこれは!ちょっとすみません!

ヤス:あ、はーい。

ミツ:あなた、どう言うつもりですか!コーヒーが熱すぎるのはなおってるんですけど、コーヒーカップがあつすぎるんですよ!

ヤス:どう言う状況だよ!

ミツ:こんなあついのどうやって飲めってんですか~~~~!

ヤス:はぁ。

ミツ:そもそもコーヒーがちょっぽししか入ってないですし!

ヤス:あ、分厚いの方のあついだったのね!普通のコーヒーカップでお願いします。

ミツ:(お茶を飲んで優雅にする仕草)んん?美味しい!

ヤス:よかったー。でも漫才的にはヌルすぎるよ!

ミツ:コーヒーとコーヒーカップは熱すぎたけど、クレームはヌルかった。お後がよろしいようで(落語風)ドッ ワハハ(セルフ観客の笑い声)

ヤス:終われない終われない。

ミツ:(お茶を飲んで優雅にする仕草)んん?何だこれは!ちょっとすみませーん!

ヤス:あ、はーい。

ミツ:ちょっとどう言うつもりですか!このコーヒーとコーヒーカップは!

ヤス:もうそのコーヒーとコーヒーカップを別々に言うのやめて!気が狂いそうになるよ!

ミツ:なんで・・・!もっと早く言ってくれなかったんですか・・・!

ヤス:何とかこっちの気の持ちようでどうにかしようとしたんだよ!無理だったよ!

ミツ:今すぐ新しいコーヒーを持ってきてください!

ヤス:はい!すぐお持ちします!

ミツ:言ってやった言ってやった言ってやったぞー(なんか変なノリ)

ヤス:お待たせしましたー。

ミツ:ふむ。ん?なんこれ?

ヤス:こちらはコーヒーが熱すぎたことへのお詫びとしてのサービスです。

ミツ:そんなことより服を着なさいよォ!

ヤス:着てるよ!

ミツ:今すぐ新しいコーヒーを持ってきてください!

ヤス:はい!すぐお持ちします!

ミツ:言ってやった言ってやった言ってやったぞー(なんか変なノリ)

ヤス:お待たせしましたー。

ミツ:ふむ。ん?なんこれ?

ヤス:こちらはコーヒーが熱すぎたことへのお詫びとしてのサービスです。

ミツ:どうして…。どうして私の好物を…。

ヤス:それは…。こちらもプロですから(キリっ)

ミツ:よッ クレーム対応選手権文部科学大臣奨励賞!

ヤス:そんな、やめてください。

ミツ:これからあと2人くる予定なんですよ。彼女たちもこれが大好物だからあと二つは普通に注文させてください!

ヤス:ありがとうございます!

ミツ:改めて。もんじゃ焼き追加で2つ!

ヤス:私、もんじゃ焼き出したの?

ミツ:私の大好物!

ヤス:とんでもない大博打してた!いや、カフェでもんじゃ焼きでるかな。

ミツ:私の故郷はそうですが(何か)?

ヤス:魔境だな、おい。

ミツ:(お茶を飲んで優雅にする仕草)んん?何だこれは!ちょっとすみません!

ヤス:あ、はーい。

ミツ:今すぐ新しいコーヒーを持ってきてください!

ヤス:はい!すぐお持ちします!

ミツ:言ってやった言ってやった言ってやったぞー(なんか変なノリ)

ヤス:お待たせしましたー。

ミツ:ふむ。ん?なんこれ?

ヤス:こちらはコーヒーが熱すぎたことへのお詫びとしてのサービスです。

ミツ:どうして…。どうして私の好物を…。

ヤス:それは…。こちらもプロですから(キリっ)

ミツ:ただァ~・・・・99点!

ヤス:あと1点は何だったのかお聞きしてもいいですか?(キリっ)

ミツ:もんじゃ焼きを直接テーブルに置くのはなぁ。

ヤス:私はそこまでのいかれ野郎じゃないよ!

ミツ:今日妹たちに見せようと思った写真がドロドロだこれ!

ヤス:とんでもないことしちゃったな!

ミツ:とにかく妹たちも大好物だからもんじゃ焼き二つ!皿の上に・・・よろしく。

ヤス:分かりました。(立ち去る)

ミツ:カランコローン

ヤス:だから外に出ないって!

ミツ:カラン、コロン、おす!ここ!ここ!

ヤス:妹たちの名前だった!

ミツ:ちょっともんじゃ焼きをぶっかけられたせいで見にくくなっちゃってるかもなんだけど、これが富士山、法隆寺屋久島、姫路城、厳島神社…(世界遺産を言っていく)

ヤス:世界遺産をめぐるドロドロの漫才をしてる!もういいよ!

 

おしまい