漫才「カランコロン」ver.2
ヤス:(ちょっと間)BAKUBAKUです。
ミツ:BAKUBAKUですよー!
ヤス:元気がいいでしょ。元気なんです。
ミツ:ブックオフで「いらっしゃいませー、こんにちはー!」と言うのが日課です!
ヤス:今すぐやめてください。店員たちがかわいそうすぎます。
ミツ:ででん!(神様のポーズ)
ヤス:お!それが出たってことは何かお願いがあるんだね!私、ミツコさんに憑依する神様の言うことはなんだって聞いちゃうからさ!
ミツ:遺産をめぐる・・・ドロドロの漫才が・・・やりたい・・・!
ヤス:神様使わなくても全然叶えてあげるよ。漫才やりにきたんだよ?そんなことお茶の子さいさいだよ。え?遺産をめぐるドロドロの漫才なの?
ミツ:その通り・・・!もともと仲良かったのに骨肉の争いになるやつが・・・食べたい・・・!
ヤス:食べ物じゃないけどね。ミツコさんがそれをやって心から笑えるならやってみようか。
ミツ:hey!やっさんありがとう!器用貧乏!here we go!単細胞!デクノボウ!
ヤス:なんでラップでディスられたか分からないけどやってみようか。あれ?ポケットの中に!遺産をめぐるドロドロの漫才の設定が書かれた紙が!
ミツ:すごい!まるで最初からこの漫才をすることが分かっていたかのように!!
ヤス:漫才最大の闇にこんな序盤に土足で上がり込まないでよ!じゃあまず設定ね。私が財産を残して先立たれた夫をやるから、ミツコさんは三姉妹の次女をやってもらってもいい?
ミツ:・・・(プルプル)なんで次女・・・・!長女が・・・やりたい・・・!
ヤス:そうは言っても
ミツ:やりたい・・・!
ヤス:いや、絶対長女はやめたほうがいいよ。
ミツ:やりたい・・・!(泣きそう)
ヤス:いや、長女マジで後悔するって
ミツ:ででん
ヤス:長女やりたいの?
ミツ:うむ・・・!長女以外は・・・!長女以外は・・・!(やりたくない)
ヤス:マジかぁ。じゃあ長女ね。私は財産を残して先立たれた夫とそれ以外を全部やるね。
ミツ:うむ!
ヤス:じゃあ始めるけど、まずこの話は長女が事故で死んでしまうところから始まるんだけど。
ミツ:こらー!
ヤス:だから言ったじゃんか!
ミツ:じゃあ、お前はー!お前はー!
ヤス:私は先立たれた長女の旦那とそれ以外をやるよ。漫才というより落語だよ、もう!
ミツ:すみません…。気が狂っておりました。
ヤス:すみません。こう言ってるんで許してやってください。ちょっとみなさん少しだけ時間を巻き戻させてください。頼みますよ、ホントに。
ミツ:ででん!(神様のポーズ)
ヤス:お!それが出たってことは何かお願いがあるんだね!私、ミツコさんに憑依する神様の言うことはなんだって聞いちゃうからさ!
ミツ:やっぱりカフェでクレームを上手く対応する漫才をやりたい。
ヤス:巻き戻しまくったね!何?カフェでクレームをうまく対応する漫才をやりたいの?
ミツ:やりたい・・・!やらせろ・・・!ダメか・・・!?
ヤス:最高だよ。何せ最初に「遺産をめぐるドロドロの漫才がやりたい」とかっていうデットボールギリギリのビーンボール見せられてるからね。そんな漫才みたいな漫才絶好のストライクだよ。
ミツ:よし!じゃあ。私がクレームを言うから上手くやってくだされ。
ヤス:やりたいって言ったのに私は店員側なのね。あとなんで侍?
ミツ:(無視)うわー!突然カフェでクレームをうまく対応する漫才のセリフが頭の中に溢れてくるー。今思いついたはずなのにー!
ヤス:やめてよ漫才なんだから!仕方ないよ、漫才なんだから!
ミツ:さっきの遺産をめぐるドロドロの漫才ではこなかったのに!
ヤス:そりゃセリフがないからだよ!いいからやるよ。
ミツ:カランコローン。どうなってるんだこの店はクレームを言いたくなってきた!
ヤス:やりたいと言った割には下手すぎだろ!
ミツ:どうも、クレームを言いたい割には言ったことないからよく分からない侍です。
ヤス:あ!侍!いやいや、クレーム言ったことないなら先に言ってよ。あのね、基本的に入ってそうそうクレームなんて出てこないんだよ。とりあえず最初は座ってお茶を飲んで何か文句を言いたくなってからの方がいいんじゃない?
ミツ:成歩堂龍一!意義あり!
ヤス:どっちだよややこしいったらないな。
ミツ:(お茶を飲んで優雅にする仕草)んん?何だこれは!カランコローン!
ヤス:どっからその音が出てるの!それ入店音だよ。
ミツ:え・・・!じゃあ・・・!なんて言えば・・・!
ヤス:「ちょっと、すみませーん」とかでいいよ。
ミツ:なるほど。申し訳ありません。気が狂ってました。
ヤス:すみません。こう言ってるんで許してやってください。
ミツ:(お茶を飲んで優雅にする仕草)んん?何だこれは!ちょっとすみませーん!
ヤス:あ、はーい。
ミツ:あ、いや、その、この、コーヒーは、その、あ、やっぱいいです。フフッ。
ヤス:ヘタクソ!
ミツ:クレームを言ったことない侍と申す!
ヤス:よくやろうとしたなぁ。そこはリアルにミツコさんを出さなくていいんだよ。漫才なんだから。
ミツ:わー!突然カフェでクレームを言うセリフが頭の中に溢れてくるー。今思いついたはずなのにー!
ヤス:漫才の神様、どうかこの漫才だけはみないでください!
ミツ:(お茶を飲んで優雅にする仕草)んん?何だこれは!ちょっとすみませーん!
ヤス:あ、はーい。
ミツ:すみませんけど店員さん呼んでもらえますか?
ヤス:私が店員だよ!
ミツ:(お茶を飲んで優雅にする仕草)んん?何だこれは!ちょっとすみませーん!
ヤス:あ、はーい。
ミツ:どう言うつもりですか!?このコーヒーとコーヒーカップは!
ヤス:はぁ。
ミツ:こんな熱いコーヒーをコーヒーカップに入れて出すなんてこの店はどうなってるんですか!危うくこのコーヒーカップに入ったコーヒーで火傷しそうになったじゃないですか!
ヤス:あぁすみません…。
ミツ:今すぐそこまで熱くなくてそれでいてヌルくないコーヒーを作り直してコーヒーカップに入れて持ってきてください!
ヤス:すみません。すぐお持ちします。(コーヒーを受け取り厨房に行こうとする)
ミツ:カランコローン
ヤス:外には出ないよ!
ミツ:(お茶を飲んで優雅にする仕草)んん?何だこれは!ちょっとすみませーん!
ヤス:あ、はーい。
ミツ:君、どう言うつもりよ!店長の顔を忘れるなんて!
ヤス:店長がここに座っちゃってた!研修中だったのかなー?
ミツ:(お茶を飲んで優雅にする仕草)んん?何だこれは!ちょっとすみませーん!
ヤス:あ、はーい。
ミツ:すみませんけど店員さんを
ヤス:店員です。同じボケはご法度。
ミツ:危うく拙者、浪人になるところでした。ドッ ワハハ(セルフ観客の笑い声)
ヤス:奥様は魔女?
ミツ:(無視)(お茶を飲んで優雅にする仕草)んん?何だこれは!ちょっとすみませーん!
ヤス:あ、はーい。
ミツ:ちょっとどう言うつもりですかこのコーヒーとコーヒーカップは!
ヤス:あぁすみません。
ミツ:今すぐ新しいコーヒーをコーヒーカップに入れて持ってきてください!
ヤス:はい!すぐお持ちします!
ミツ:言ってやった言ってやった言ってやったぞー(なんか変なノリ)
ヤス:はい、お待たせしました。
ミツ:(お茶を飲んで優雅にする仕草)んん?何だこれは!ちょっとすみません!
ヤス:あ、はーい。
ミツ:あなた、どう言うつもりですか!コーヒーが熱すぎるのはなおってるんですけど、コーヒーカップがあつすぎるんですよ!
ヤス:どう言う状況だよ!
ミツ:こんなあついのどうやって飲めってんですか~~~~!
ヤス:はぁ。
ミツ:そもそもコーヒーがちょっぽししか入ってないですし!
ヤス:あ、分厚いの方のあついだったのね!普通のコーヒーカップでお願いします。
ミツ:(お茶を飲んで優雅にする仕草)んん?美味しい!
ヤス:よかったー。でも漫才的にはヌルすぎるよ!
ミツ:コーヒーとコーヒーカップは熱すぎたけど、クレームはヌルかった。お後がよろしいようで(落語風)ドッ ワハハ(セルフ観客の笑い声)
ヤス:終われない終われない。
ミツ:(お茶を飲んで優雅にする仕草)んん?何だこれは!ちょっとすみませーん!
ヤス:あ、はーい。
ミツ:ちょっとどう言うつもりですか!このコーヒーとコーヒーカップは!
ヤス:もうそのコーヒーとコーヒーカップを別々に言うのやめて!気が狂いそうになるよ!
ミツ:なんで・・・!もっと早く言ってくれなかったんですか・・・!
ヤス:何とかこっちの気の持ちようでどうにかしようとしたんだよ!無理だったよ!
ミツ:今すぐ新しいコーヒーを持ってきてください!
ヤス:はい!すぐお持ちします!
ミツ:言ってやった言ってやった言ってやったぞー(なんか変なノリ)
ヤス:お待たせしましたー。
ミツ:ふむ。ん?なんこれ?
ヤス:こちらはコーヒーが熱すぎたことへのお詫びとしてのサービスです。
ミツ:そんなことより服を着なさいよォ!
ヤス:着てるよ!
ミツ:今すぐ新しいコーヒーを持ってきてください!
ヤス:はい!すぐお持ちします!
ミツ:言ってやった言ってやった言ってやったぞー(なんか変なノリ)
ヤス:お待たせしましたー。
ミツ:ふむ。ん?なんこれ?
ヤス:こちらはコーヒーが熱すぎたことへのお詫びとしてのサービスです。
ミツ:どうして…。どうして私の好物を…。
ヤス:それは…。こちらもプロですから(キリっ)
ミツ:よッ クレーム対応選手権文部科学大臣奨励賞!
ヤス:そんな、やめてください。
ミツ:これからあと2人くる予定なんですよ。彼女たちもこれが大好物だからあと二つは普通に注文させてください!
ヤス:ありがとうございます!
ミツ:改めて。もんじゃ焼き追加で2つ!
ヤス:私、もんじゃ焼き出したの?
ミツ:私の大好物!
ヤス:とんでもない大博打してた!いや、カフェでもんじゃ焼きでるかな。
ミツ:私の故郷はそうですが(何か)?
ヤス:魔境だな、おい。
ミツ:(お茶を飲んで優雅にする仕草)んん?何だこれは!ちょっとすみません!
ヤス:あ、はーい。
ミツ:今すぐ新しいコーヒーを持ってきてください!
ヤス:はい!すぐお持ちします!
ミツ:言ってやった言ってやった言ってやったぞー(なんか変なノリ)
ヤス:お待たせしましたー。
ミツ:ふむ。ん?なんこれ?
ヤス:こちらはコーヒーが熱すぎたことへのお詫びとしてのサービスです。
ミツ:どうして…。どうして私の好物を…。
ヤス:それは…。こちらもプロですから(キリっ)
ミツ:ただァ~・・・・99点!
ヤス:あと1点は何だったのかお聞きしてもいいですか?(キリっ)
ミツ:もんじゃ焼きを直接テーブルに置くのはなぁ。
ヤス:私はそこまでのいかれ野郎じゃないよ!
ミツ:今日妹たちに見せようと思った写真がドロドロだこれ!
ヤス:とんでもないことしちゃったな!
ミツ:とにかく妹たちも大好物だからもんじゃ焼き二つ!皿の上に・・・よろしく。
ヤス:分かりました。(立ち去る)
ミツ:カランコローン
ヤス:だから外に出ないって!
ミツ:カラン、コロン、おす!ここ!ここ!
ヤス:妹たちの名前だった!
ミツ:ちょっともんじゃ焼きをぶっかけられたせいで見にくくなっちゃってるかもなんだけど、これが富士山、法隆寺、屋久島、姫路城、厳島神社…(世界遺産を言っていく)
ヤス:世界遺産をめぐるドロドロの漫才をしてる!もういいよ!
おしまい